Aromatherapy Salon「Le-Poirier」
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■「香り」についての基礎的な分類
  1. アロマセラピーとは
  2. アロマコロジーとフランス式のアロマコロジーとは
  3. 香りの作用
■「香り」が精神や体調に与える影響
■「香り」の歴史
​■「香り」の種類
■「香り」の調合

■「香り」についての基礎的な分類

 
1、アロマセラピーとは
アロマ=芳香 テラピー=療法
(現在の日本では「療法」という言葉そのものだけでなく、癒し・健康法といった幅広い意味合いを持つ)
(テラピーはフランス語読み、セラピーは英語読みの違い)

フランス人の生化学者であるルネ・モーリスガットフォゼが命名
精油の効用を全くの偶然に発見したのが化学者のルネ-モーリス・ガットフォセ。
1910年7月の事、実験中に事故に遭った彼は手にひどい火傷を負ってしまい、ラベンダー精油に頼りました。そのとき彼は、ラベンダー油が痛みを緩和し、火傷の痕を治すその早さに驚かされたのでした。「アロマテラピー」という言葉は、1928年にガットフォセが執筆した本のタイトルに使われており、ガットフォセがその言葉を使い始めました。彼は精油の力は肉体を再生するだけでなく精神を癒す効能もあるだろうと思っていました。そして、精油は肌に浸透し血流に吸収され、個人の体質と相互作用するようだということを発見したのでした。時代よりいち早く、彼は精油が「完全なもの」の場合のほうが効果的でかつ安全であり、抽出されて直のものを単品として使用するのは、製薬として使用するのに適しているとの見解を持っていました。
アロマセラピーとは、花や樹木及び果皮などから取り出した香り豊かな天然の精油(エッセンシャルオイル・アロマオイル)と呼ばれる成分を主に嗅覚に対して適用する植物療法/自然療法の一種です。(フランスメディカルアロマは塗布や飲用による精油の薬理作用を重視)精油(エッセンシャルオイル/アロマオイル)とは、植物の花、葉、果皮、樹皮などの天然素材から抽出した芳香成分(有機化合物)で、天然100パーセント純粋な植物作用が濃縮されたオイルです。
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2、アロマコロジーとフランス式のアロマコロジーとは
アロマコロジーという言葉自体は1982年ニューヨークの香料業界で作られた専門用語です。
<定義>
「大脳内、特に大脳辺縁系にある嗅覚回路への刺激を通して、リラックス、気分高揚、感受性、幸福感、安寧といった様々な特定の感情や気持ちを、においの働きが起こさせるフレグランス技術と心理学との相互関係について探求する科学」とされています。
香りを使って神経疾患、精神疾患、脳疾患などの不調を改善するテラピー
香りの感覚が人間の心身に及ぼす影響を生理心理学手段によって解明する研究
香りを使って人々の感情、情動、ストレスマネージメントをするメソッド
かつては、香りは、フレグランス、パルファンとして人々の生活を豊かにする嗜好品で、香り・嗅覚の研究はされてこなかった。
1991年に嗅覚受容体遺伝子が発見されたことで、香りが脳にどのように作用しているかという科学的な研究が進んだ
アロマコロジーは「香り」が脳に作用することによって脳が司っている体の機能や心の状態を調整したり改善してくれる治療法の一つとして捉えられ、発展。
この「アロマコロジー」という言葉自体は香料業界のもののためアロマテラピーとは異なるアプローチのものになります。(アロマテラピーは1930年代ルネ・モーリスガットフォゼから始まったもの)
その後、フランス人の調香師 パティ・カナックという嗅覚のスペシャリストがアロマコロジーのメソッドを精油を使って始めたのが「フランス式アロマコロジー」になります。
そのため、本来のアロマコロジーともアロマテラピーとも違うアプローチとなっています。(イメージとしては香料業界の本来のアロマコロジーと自然療法のアロマテラピーを合わせたものが、「フランス式アロマコロジー」という感じです)
本来のアロマコロジーとは 「香りと心理学の相互関係」
  • 厳格な科学である
  →再現性のある実験で検証できて、数値などで客観的に測定できるもの
  • 感情の一時的な影響のみ
  →慢性うつ病や睡眠障害、肉体的機能不全をカバーしない
  • 大脳の嗅覚刺激によって起こるもののみ
  →香りを嗅ぐことだけにフォーカス、マッサージや引用の結果は外す
  • 香り物質全体
  →調合香料・天然香料・単離香料・合成香料、全てをひっくるめている
​  (アロマセラピーでは100%天然の良質な精油を使用のため
​   香料に対しての考え方が大きな違い
)
では、フランスアロマコロジーとは
  • 香りの感覚が人間の心身に及ぼす影響を生理心理学手段によって解明する研究
  • 香りを使って人々の感情・情動・ストレスマネジメントをするメソッド
  • 香りを使って神経疾患、精神疾患、脳疾患などの不調を改善するテラピー
  • →必ずしも科学的ではない、伝承的、経験則的な効果も含む(アロマテラピーは伝承的な面があり今になって証明されてきていることも多くある。そこと似た側面がある)
  • →感情の一時的な影響だけでなく、慢性的な感情に関する症状もカバー
  • →病院内でのマッサージによる効果もフランスアロマコロジーでは容認
  • →合成香料も使用するが、メインは天然精油で行う(合成香料の方が普通は買えない)
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3、香りの作用
香り(精油)にはそれぞれに違う作用があります。
フランスアロマコロジーとアロマテラピーでもアプローチが違うため作用の捉え方にも違いがあります。
例えば、真正ラベンダーを例にあげてみると、​​
  • フランスアロマコロジーだと
  • 「鎮静・リラックス・悲しみや傷を癒す・緊張をほぐす・魂の平和・創造力」などがあります。
  • イギリス式の精神面には苛立ち・抑うつ・ヒステリー・ショック・ストレスに有効と言われています。
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■「香り」が精神や体調に与える影響

香り(精油)は主に4つの吸収経路があります。それぞれの経路から入り身体や精神に作用します。
1、嗅覚
  • 鼻→嗅細胞→嗅神経(嗅球)→嗅索→大脳辺縁系(扁桃周囲野(情動や行動に関係)・海馬(記憶に関係))→下垂体の視床下部(本能的な環境の変化に合わせてホルモンの分泌を調整し、自律神経をコントロール。自律神経系、内分泌系、免疫系をとりまとめ、身体のホメオスタシスの調整に関与)→前頭葉大脳皮質
  • 鼻から体内へ入った芳香分子(香り)は脳(大脳辺縁系)へ、「芳香分子」が「電気信号」に変化されて脳へ届きます。
【嗅覚の特異性と香りの関係性】
  • 嗅覚の特異性は、嗅覚刺激は大脳新皮質で認識される前に、直接大脳辺縁系に伝わり、さらにその刺激が視床下部(身体の生理機能を変化させる)に伝えられることである。香り(精油)は大脳辺縁系や脳幹に直接働きかけてリラックスさせたり、ストレスを軽減させたり、感情や行動に変化を与えることができる。
  • 要するに、簡単な言い方をすると・・・、
  • 香りの物質は大脳に直接届きます。
  • 五感の中では嗅覚だけが唯一大脳に直接働きかけることができると言われています。
  • そのため香りは感受性を高めたり、幸福感やリラックス感などを感じたり、ストレスを軽減させたりなど様々な感情や気持ち、行動に変化を与えることができる。  ということです。
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2、呼吸器(経肺摂取)
呼気→気管支→肺→肺胞→血液循環→全身器官→肝臓→腎臓→尿(呼気、汗、便)
 (わずかに鼻粘膜からも吸収されて血液に入る精油成分もあります。)
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3、経皮吸収(体に塗った場合)
表皮→真皮層→血管・リンパ管→血液循環→全身器官雨→肝臓→腎臓→尿(呼気、汗、便)
精油の分子はとても小さいため毛嚢や汗腺から皮膚に浸透します。体格や皮膚の状態により吸収率や吸収量に違いがあります。
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4、経口摂取による消化器吸収(風邪などの感染症などすぐに症状を抑えて治したい時の飲用)
アロマコロジーでは主に1そして2が作用します。
(当サロンでは積極的な飲用はお勧めしていません)
トリートメントでは1~3が作用します。
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■「香り」の歴史

1、古代 神とのコミュニケーションのための香り
*聖書の香り
  • 東方三博士がイエスに捧げたものの3つのうち2つが精油になっている
​*黄金・乳香(フランキンセンス)・没薬(ミルラ)
  • ​今でも教会では乳香(フランキンセンスが焚かれている)
​*古代エジプトに香り(紀元前)
  • 香料が宗教儀式や身だしなみに利用されていた
  • クレオパトラ ヤギの乳で満たした浴槽にバラの花を浮かべ香油をすり込んだ(香りを使い政治を動かしていた)
  • ミイラは没薬ミルラからきている→ミイラの死体にいろいろなスパイスが染み込ませてあった(防腐)
  • キフィの香り(神と人間のための史上初の香水)フランキンセンス、ミルラ、柑橘など敢えていろいろな香りを混ぜてあった 。
(以下資料より)
  • 人間と香料との関わりは長く、3000 年前のエジプト人は、すでに香りについて現代にも劣らない程の深い知識と技術を持っていました。
  • 現代の香水や化粧品の調香に欠くことのできない、乳香や 没薬、バラの香りなども、この時代から使用されていたものです。
  • 古代エジプトの香りはその後も脈々と生き続け、時代とともに形を変え、現代にまで伝えられてきました。
  • 紀元前1世紀のプトレマイオス朝エジプトを治めた、知性と美貌に満ち溢れた絶世の美女クレオパトラ(7 世)(紀元前 69 年~前 30 年頃)。
  • ギリシャ人の血を引く彼女は、数ヶ国語を話せ、 豊富な知識を持っていたとされます。香料に対する関心も高く、「キフィ」の香りをつけ、着飾り、圧倒的な魅力を持つ女性として伝説に登場
  • します。
  • 古代エジプト時代に調香され、ファラオやクレオパトラが用いていたとされる香り「キフィ」 は、いくつか処方が残されています。エドゥフ神殿やフィラエ神殿のヒエログリフに記されてい る処方、古代ギリシャの歴史家プルタルコス、薬物学者デモクリトス、1 世紀ローマの植物学者 ディオスコリデスなどにより記された処方がそれです。おもに、ワインをベースに、乳香、没 薬、サフラン、カシア、干しぶどう、ハチミツ、スパイクナルド、などを用いていました。
  • 「キフィ」には、“おしゃれ”のみならず、風邪等に対して、または快眠といった薬効も期待されていたようで、身体につけたり、焚いたりしていたという記録も残っています。特に寺院や 家などでは日没とともにキフィを焚き始め、夜通し薫らせていました。
  • *古代ギリシャ・ローマの香り
    • ローマのプリニウスが「博物誌」でガリア(=フランス)のナルド(=ラベンダー)を重宝
    • 皇帝ネロがローズに熱狂 公衆浴場ではバラの香油を塗ってくれる
    • (ローマ時代にガラス瓶が作られるようになった
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2、中世(キリスト教の世界) 疫病から身を守る香り ~薬草酒から香水へ~
*アラビア世界での蒸留技術の発展
  • アランビック(蒸留技術の発明)によりアルコール濃度の高いお酒が作れるようになった事でお酒にハーブを浸した薬草酒に酔って体の不調を治すようになる。
  • 10世紀 カルメル修道女のカルメル水(メリッサウォーター)、体の不調を治す薬水
  • 12世紀 ヒルデガルドの「ラベンダー水」
  • 13世紀「アクアヴィタエ」
  • 14世紀「ハンガリーウォーター」
  • 16世紀 南仏グラースが香水の産地に
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3、ルネッサンス~近代 誘惑とオシャレの香り
*香水の誕生
  • サンタマリアノベッラ薬局が1508年に敷地内に香水工場を建設
​*フランス宮廷で香りが使われていた
  • 全ての身の回りの品に香りづけ(洋服、髪の毛、帽子、手袋、アクセサリー、家の中、ポプリ)
​*1830年代 フランスの香水産業がグラースからパリへ​
  • 1882年 世界初の合成香料を使った香水 ウビガン社の「フジェール・ロワイヤル」
  • フランス革命前のためマリーアントワネットも使っていた。
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4、日本の香り
https://www.jffma-jp.org/learning/base/index.html
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5、アロマセラピーの歴史
https://ifaroma.org/ja_JP/home/explore_aromatherapy/what-is-aromatherapy/historyaromatherapy
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6、先駆者
https://ifaroma.org/ja_JP/home/explore_aromatherapy/what-is-aromatherapy/pioneersof-aromatherapy
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■「香り」の種類

香り(精油)は植物の数だけありますが、主に以下の8つの部位から抽出されていてそれぞれに特徴があります。
  • 花びら
  • 柑橘系の皮
  • 種
  • 葉
  • 根や根茎
  • 木部
  • 樹脂
  • 果実

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■「香り」の調合

当サロンでは約70種類以上の中から香りを選びます。
それぞれに揮発性が違うためトップノート、ミドルノート、ベースノートの3つに分類されます。
  • トップノート 最も揮発する香り 20~30分持続
  • ミドルノート 核となる香り 1時間~4時間持続
  • ベースノート 最も揮発しない香り 6時間~数日持続

香りの揮発度は香りの持続性と連動しているためブレンドの時にはこの3つをバランスよくブレンドします。
香りのセッションとトリートメントではブレンドの方法に違いがあります。
トリートメントでは体に塗ることが前提となっているため、その方の体の状態に合わせて香りと肉体のどちらの作用もあるものを選んで3種類~5種類の精油でブレンドをしてトリートメントをします。
それに対して香りのセッションでは香りの作用のみにフォーカスするため、バランスの良い天然香水のような香りになることを目指します。そのため約10種類前後のブレンドをして香りに複雑さや奥深さを出していきます。
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